窯元「千山窯」では、職人たちが土とそれを生んだ山の息吹を感じながら、一つひとつの器を生み出しています。その焼き物を手に取る人もまた、砥部の豊かな自然を感じられることでしょう。
SENZANGAMA
千山窯の器は、「絵の具に泥呉須、筆は付けたて」という砥部焼の伝統的なスタイルで作られています。泥呉須とは、呉須という絵付けの顔料に焼き土を混ぜたもので、そのレシピは窯元ごとに異なり、独自の色合いを持っています。千山窯の呉須はやや淡い藍色で、筆につけた呉須を手早く描き切るといった古くから受け継がれてきた技法を用いて、美しい白磁に豊かな表情を与えています。
手書きで表現された一本一本の線は、力強く生き生きとしていて、特に、砥部焼の代表的な文様である「唐草」が描かれた器は、オーソドックスさの中に現代的な雰囲気を感じさせ、和食はもちろん洋食にもマッチするデザインとなっています。
窯元「千山窯」では、つくり手たちがその手で土を扱い、山の息吹を感じながら、一つひとつの器を丁寧に生み出しています。こうして生まれた焼き物を手に取る皆さまにも、砥部の豊かな自然を肌で感じていただけましたら幸いです。
POTTERS
千山窯の器を手がけるつくり手たち。それぞれの職人が、分業を通じて焼き物づくりに携わっています。器を形づくる「成形担当」や、素焼きをした器に模様を付ける「絵付け担当」など、専門家たちが協力し合うことで一つの作品が生まれるのです。
また、下絵付けの後には「施釉(せゆう)」と呼ばれる工程があり、ここで釉薬(ゆうやく・うわぐすり)をかけることで、器に光沢と強度が加わります。この作業は、職人の手で流れるように施され、器の美しい仕上がりを支えています。
EXPERIENCE
千山窯のつくり手たちと同じように、あなたも陶芸の楽しさを味わってみませんか?成形や絵付けの工程を通じて、土と触れ合い、自分だけの器を作り上げる体験です。伝統を受け継ぐ職人の技を身近に感じながら、特別なひとときをお楽しみください。
自由な発想で
自分だけの陶器をつくる
誰でも手軽に
陶工気分を味わえる
ものづくり体験
ALL ABOUT TOBEYAKI
砥部焼ショップ「炎の里」には、伝統の模様を受け継ぐ器から、新しい技法やデザインが光る器まで、さまざまな作品が揃っています。
模様の違いが、それぞれの器に独自の個性と表情を与えてくれます。
千山窯のつくり手が生み出した砥部焼の数々は、
オンラインショップでもご購入いただけます。